「くるみん」認定制度とは?

「くるみん」とは?

「くるみん」とは、次世代育成支援対策推進法に基づく認定制度で、雇用環境の整備の行動計画を策定し、その行動計画に定めた目標を達成するなどの一定の要件を満たした場合に発行されるマークです。このマークは、「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣より送られます。その「くるみん」のマークは下記になります。制度の導入や利用により「くるみん」と「プラチナくるみん」に分けられます。平成28年3月22日現在の「くるみん」認定企業は、2680社にのぼります。
   

 

次世代育成支援対策推進法とは?
もともと2015年3月31日までの時限立法でしたが、2014年4月23日に2025年3月31日まで延長された法律です。政府の少子化対策の一貫として、次世代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、育成される環境整備を進めるために制定されました。こちらの法律は、国や地方公共団体だけでなく、企業に対しても計画的に次世代育成支援対策に取り組むことが求められています。この法律では、常時雇用する労働者101人以上の事業主に対し下記を義務付けています。
自社の仕事と家庭の両立のための行動計画を策定・提出
自社の従業員の仕事と家庭の両立等に関し行動計画策定指針に即して、目標、目標達成のために事業主が講じる措置の内容等を記載した行動計画を策定すること。

「くるみん」の認定基準

「くるみん」の認定基準は下記の9点になります。

①雇用環境の整備について、行動計画策定指針に照らし適切な一般事業主行動計画を策定したこと
②行動計画の計画期間が、2年以上5年以下であること
③策定した一般事業主行動計画を実施し、それに定めた目標を達成したこと
④平成21年4月1日以降に新たに策定・変更した一般事業主行動計画について、公表及び従業員への周知を適切に行っていること
⑤計画期間内に、男性の育児休業等取得者が1人以上いること
⑥計画期間内の女性従業員の育児休業取得率が70%以上であること
⑦3歳から小学校に入学するまでの子を持つ従業員を対象とする「育児休業の制度または勤務時間の短縮等の措置に準ずる措置」を講じていること
⑧次の(1)から(3)までのいずれかを実施していること
(1)所定外労働の削減のための措置
(2)年次有給休暇の取得の促進のための措置
(3)その他働き方の見直しに資する多様な労働条件の整備のための措置
⑨法及び法に基づく命令その他関係法令に違反する重大な事実がないこと

「くるみん」と「プラチナくるみん」の違いとは?

「くるみん」マーク

こちらが「くるみん」マークです。
「くるみん」マークは、先に記載した9つすべての認定基準を満たし、「認定を希望」された企業である証です。

「プラチナくるみん」マーク

こちらが「プラチナくるみん」マークです。
「プラチナくるみん」マークは、「くるみん」マークを取得している企業の中で、さらに両立支援の取組が進んでいる企業が一定の基準を満たし、特例認定(プラチナくるみん認定)を受けた証です。
プラチナくるみんマークには、マントと王冠をつけ、くるみんマーク取得企業よりも両立支援の取組が進んでいることを表現しています。さらに、、マントの色は企業のカラーに合った12色(ピンク、オレンジ、黄色、緑、青、紫、薄ピンク、薄オレンジ、薄黄色、薄緑、薄青、薄紫)の中から選択できます。マントの色によって認定の内容が違うわけではありませんので、ご注意ください。

まとめ

つまり、「お母さんになっても働きたい!」「子育て中でも仕事も頑張りたい!」そんな希望を叶えるマークなのです!そんな希望をお持ちの方は、「くるみん」マークを目印にしてくださいね!