「ユースエール認定」制度とは?

「ユースエール認定」とは?

「ユースエール認定」とは、若者雇用促進法(「青少年の雇用の促進等に関する法律」)に基づく認定制度で、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業と認定された場合に発行されるマークです。このマークは、厚生労働大臣より送られます。その「ユースエール認定」のマークは下記になります平成28年3月29日現在の「ユースエール認定」認定企業は、162社にのぼります。

 

若者雇用促進法(「青少年の雇用の促進等に関する法律」)とは?
若者の雇用の促進等を図り、その能力を有効に発揮できる環境を整備するため、若者の適職の選択並びに職業能力の開発及
び向上に関する措置等を総合的に講ずる「勤労青少年福祉法等の一部を改正する法律」が、2015年9月18日に公布され、2015年10月1日から順次施行されている法律です。この法律の主な内容は以下の3つになります。
①職場情報の積極的な提供(2016年3月1日施行)
新卒段階でのミスマッチによる早期離職を解消するため、労働条件を的確に伝えること、平均勤続年数や研修の有無及び内容といった就労実態等の職場情報も併せて提供すること
②ハローワークにおける求人不受理(2016年3月1日施行)
ハローワークにおいて、一定の労働関係法令違反があった事業所を新卒者などに紹介しないように、一定期間求人を受け付けない
③ユースエール認定制度(2015年10月1日施行)
若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を認定する

「ユースエール認定」の認定基準

以下に記載されている認定基準を全て満たす中小企業(常時雇用する労働者が300人以下の事業主)であれば、認定企業となることができます。

①学卒求人など、若者対象の正社員の求人申込みまたは募集を行っていること
 少なくとも卒業後3年以内の既卒者が応募可であり、直接雇用かつ、期間の定めがなく、
 社内の他の雇用形態の労働者(役員を除く)に比べて高い責任を負いながら
 業務に従事する従業員の募集を行っている
②若者の採用や人材育成に積極的に取り組む企業であること
③以下の(1)~(5)要件をすべて満たしていること
(1)直近3事業年度の新卒者などの正社員として就職した人の離職率が20%以下
   ただし、採用者数が3人又は4人の場合は、離職者数が1人以下
(2)「人材育成方針」と「教育訓練計画」を策定していること
(3)前事業年度の正社員の月平均所定外労働時間が20時間以下
   かつ月平均の法定時間外労働60時間以上の正社員ゼロ
(4)前事業年度の正社員の有給休暇の年間付与日数に対する取得率が平均70%以上
   又は年間取得日数が平均10日以上
   (有給休暇に準ずる休暇として職業安定局長が定めるものを含み、
   その日数は労働者1人当たり5日が上限。)
(5)直近3事業年度で、男性労働者の育児休業等取得者が1人以上
   又は女性労働者の育児休業等取得率が75%以上※5
④平成21年4月1日以降に新たに策定・変更した一般事業主行動計画について、
 公表及び従業員への周知を適切に行っていること
⑤計画期間内に、男性の育児休業等取得者が1人以上いること
⑥計画期間内の女性従業員の育児休業取得率が70%以上であること
⑦3歳から小学校に入学するまでの子を持つ従業員を対象とする「
 育児休業の制度または勤務時間の短縮等の措置に準ずる措置」を講じていること
⑧次の(1)から(3)までのいずれかを実施していること
(1)所定外労働の削減のための措置
(2)年次有給休暇の取得の促進のための措置
(3)その他働き方の見直しに資する多様な労働条件の整備のための措置
⑨法及び法に基づく命令その他関係法令に違反する重大な事実がないこと

まとめ

つまり、「中小企業でも、若者の採用や育成に積極的な企業で働きたい!」という希望を叶えるマークなのです!そんな希望をお持ちの方は、「ユースエール認定」マークを目印にしてくださいね!