皆さんは、育児休業についてどのようにお考えでしょうか?
2015年度の育児休業取得率の調査によると、
女性:81.5%
男性:2.65%
皆さんは、育児休業を取得する予定でしょうか?
また、パートナーに育児休業を取得してほしいですか?
国は、2020年までに男性の育児休業取得率を13%にするという数値目標を掲げています。
この目標を達成するために、国が行っている制度をご存知でしょうか?
「パパ・ママ育休プラス」制度
男女ともに取得する場合に、休業可能期間を1歳2ヶ月まで延長できる
出産後8週間以内に男性が育休を取得した場合は、特別な事情がなくても再取得が可能
育児休業給付を休業開始後の6ヶ月間は、休業開始前の67%に引き上げ(6ヶ月以降は50%)
つまり、男女ともに育児休業を取るかつ、期間を分けると給付率67%の期間が長くなる経済的な支援体制なのです!
では、こういった制度が整いつつあるのに、男性の育児休業は進まないのでしょうか?
20代の男性の意識調査
日本労働組合総連合会の2014年発表の調査によると、
■子どもがいる20代男性
取得した:13.9%
取得していないが取得したかった:58.3%
取得したことはなく、取得したいと思わなかった:27.8%
■子どもがいない20代男性
取得したいができると思う:27.3%
取得したいができないと思う:51.9%
取得したいと思わない:20.6%
育児休業を取れないと感じている主な原因とは?
男性の80%近くが育児休業取得の意欲を持っていますが、取得できないと感じる原因は何なのでしょうか?
第1位:仕事の代替要員がいない(57.9%)
第2位:(育休中は無給のため)経済的に負担となる(32.6%)
第3位:上司に理解がない
上記の理由が挙げられます。
男性も育児休業を取得するという社内の理解がなかなか進んでいない、それをサポートする仕組みが存在していないことがあげられるようです。
男性の育児休業取得のメリット
育児休業に入ると男性にとっても成長につながり、かつ会社にとってもメリットはたくさんあります!
実際に育児休業に入った男性に話を聞いてみました。
育児休業に入ると女性の大変さがとても良くわかった
「俺は遅くまで働いていて、お前はずっと家にいるのに、なんで育児の問題を話してくるんだ。自分で解決してくれよ。」と思っていたそうです。でも、実際に子どもを見ていると、自分ではどうしていいのかわからない、不安がたくさんあったそうです。自分のパートナーの気持ちに立って物事を考えられるようになったそうです。
部下が急激に成長した
自分は育児休業に入ったところ、部下が自ら考え行動できるようになったそうです。
たくさんの仕事を残して育児休業に入ったため、戻ったときにはどうなっているか心配もされていたそうですが、部下が周りの先輩に相談しつつ仕事を勧めてくれていて、戻ってきたときには、残していた仕事がほぼ完了していたそうです。
まとめ
多くの男性社員は、育児休業の取得を望んでいます。男性が育児休業に入れるように会社としての雰囲気作りや、サポート体制を整えることが大切です!また、「育児休業」は困ったものではなく、本人や会社の成長にもつながります。
会社として男性社員が育児休業に入れるような施策を進めるのはいかがでしょうか。